絵本 阿つ満の花 北尾重政画 明和5年(1768) 4-15 浅草寺のようじ店の店先 一人の武士が楊枝を見ているとお付きの人や警護の侍を連れた姫君の一行もやってきた。 管家の御ことわり わすれても竹のようじを使いしは願いし事のかなわざりしは 御歌を見るときは上古(むかし)よりあるものと見え 殊(こと)に神仏を拝するには清浄(しょうじょう)にするなれば 庶人(みなひと)たくはふべし
浅草寺のようじ店の店先 一人の武士が楊枝を見ているとお付きの人や警護の侍を連れた姫君の一行もやってきた。 管家の御ことわり わすれても竹のようじを使いしは願いし事のかなわざりしは 御歌を見るときは上古(むかし)よりあるものと見え 殊(こと)に神仏を拝するには清浄(しょうじょう)にするなれば 庶人(みなひと)たくはふべし